恋愛運は、ほかのどの運よりも悩む人の数が多い運です。出会いがない、とか、彼が結婚に対して消極的だとか、不倫の恋をしている、とか。恋人がいる人もいない人も、それぞれに悩みを抱えています。
まあいってみれば、結婚していても悩みは尽きないわけで…って、それはまた別なお話ですね。ここでは恋愛に限って書いてみましょう。
もし、これから恋をしたいと思っている人で、ほんとうに幸せな恋愛願っているのだとしたら、「幸せになる」とだけ決めることをお勧めします。相手が誰か、どんな人なのかは指定しません。あなたの過去の恋愛パターンも問いません。
普通は、好きな人と希望に満ちた未来を願うものだと思います。敢えて相手を決めない理由は、今のあなたが思っている理想は、必ずしもあなたにとってベストであるとは限らないからです。運命の相手という直感も、この人しかいないという熱い情熱も、思い込みにすぎないのかもしれないのです。
特定の相手のことがほんとうに好きで好きでたまらない人には、相手を決めずに願うことが身を切られるほどの苦痛であろうことは想像がつきます。あと一歩で成就するかもしれない。それを放棄するにもひとしいことですから。
もし、好きな人がほんとうにあなたの幸せを叶える人ならば、きちんと結ばれます。でも、執着や打算がどこかにあるなら、結ばれても幸せな未来はもたらされません。
「こういう人がいい」という理想も同じことです。その条件にぴったりの人が自分に合うかどうかなんてわかりません。その条件だからダメになることもあります。まだ体験もしていないことを、理想と掲げることなんて本来ならできないはずです。それが自分の幸せにブレーキをかけてしまうこともあるでしょう。
で、相手を決めずに「幸せになる」とだけ決めるとどうなるか、ですよね。
そう願ってみると、ほんとうにあなたを幸せで満たしてくれる人を引き寄せます。特定の人にこだわっていたときには、見えなかった幸せもあるかもしれません。無意識の領域は、意識よりもずっとずっと広く深いのだから、そのわずかな意識に引っ張られて自分の幸せにふたをしなくても良いと、私は思うのです。
それでも諦められないのが恋なのかもしれないけれど、私の実体験が誰かのお役に立てれば、とこの文章を書きました。自分が考えていた「私の幸せ」がどれほど狭いものだったか、実感したもので。「あの人がいなくちゃ」と情熱を持ちつつも、ダメならダメで立ち直りが早い射手座の性かもしれませんが(笑)。
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