その仕事をしている本人にとってはごく普通のことであっても、異業種の人には新鮮で面白く感じること、というのはあるものです。まあ私は占い師という仕事をしていて、普段会う人はほぼ100%異業種なんですが(初めて本物見た!ってよく言われます・笑)、今日友達に話して「へー!!!」とすごく面白がられたので書いてみます。
運に強弱があるのは誰しもご存知のことでしょう。私の師匠がよく言っていたのが「一生幸運という人もいなければ、一生不幸な人もいない。だから腐らずにがんばりなさい」ということ。師匠にはいろいろなことを教わったけれど、実はこれが一番心に残っていたりします。
で、運の強弱のこと。占いによって違うのですが、一定の周期で巡ってくる星が変わるのですね。たとえば四柱推命の場合は、比肩星、劫財星、食神星、傷官星、偏財星、正財星、偏官星、正財星、偏印星、印綬星という10個の星が順繰りに巡ってきます。年単位、月単位、日単位、時間単位というリズムが決まっています。九星気学の場合は一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星が順番に回ってきます。数秘術は順番に数字が回ってくる。占星術はこれらの暦を使うものよりはランダムだけれど、月や太陽、木星あたりは定期的な動きが読みやすいのです。
で、こういった専門的なことはいちいち覚えていなくてもいいのですが、これらが巡ってくるリズムをごくごく単純に分類すると、動→静→動→静、という順番で巡ってくるという法則があります。まあこんなに単純化したらいろんな先生にひっぱたかれそうですが(笑)たとえば「俺はやるぜ俺はやるぜ」的なアグレッシブな気分になる年の次には、だいたい内面を見つめ直したり、足元を固めたり、コツコツと堅実な努力を重ねたほうがうまくいく年が回ってくるのですね。これは年というサイクルもあれば、月のサイクルもあります。
占星術の場合は天文暦やホロスコープを見ないとリズムがつかみにくいけど、年単位ならまだおさえやすいかな。(実際には補助星やら生まれ持った星回り、年運、10年毎の大運などいろいろ総合的に判断します)
仕事がうまくいっているときーーたとえばガンガン成果を上げられたり、評価されたり、チャンスが巡ってきたりするようなときーーは、とても嬉しいものです。こんなときがずっと続けばいいなと思ったり、自分なりの成功法則を絶対忘れないようにしよう、と思うもの。自信もつきます。でも、運気は移り変わっていくのですよね。同じことをしていてもダメになったり、市況が変わってきたりして、みるみるうちに勢いが失われていくことはよくあります。
それにはいろいろな理由があるのでしょう。慢心や慣れ、メンバーとのトラブル、会社との方針の違い、ビジネス環境の移ろい。決して「仕事運」という簡単な言葉では語り尽くせないものがあって、だからこそ経営学や経済学、はたまたマーケティングやらマネジメントが研究されているのだと思います。そして、運の変化というものもあります(と、言わせてください!占い師なのでw)。
もしも「前みたいにがんばれない」「がんばっているのにうまくいかない」「安定していた日々だったのにこれからが不安」という思いが浮かんできたなら、自分を追い詰めてもしんどいだけです。うまくいかないと思うのは、運気の変わり目、ただのギアチェンジ。そうときととらえてみると、お気持ちも若干、楽になるのではないかと思います。
そうとらえると同時に、行動や認知のパターンを変えていくことも大切です。運気的に見れば、「前はうまくいっていたのに、急に状況が悪くなった」という状態なら、その“前”と、行動パターンを変えるとうまく運気の流れに乗れることが多いです。運というものはすごーく単純化すれば動→静→動→静、と交互に巡ってくる、ということはすでにお伝えしました。うまくいっていたときのやり方は、うまくいく時期だからこそ成り立っていたわけです。運は移り変わっていくもの。いつまでもそれは通用しません。きっと誰もがそれはわかっているのだろうけれど、やっぱり成功体験はすがりたくなるもの。プライドもあります。過去の自分のがんばりを「やっぱ違ったわ!」なんて思いたくはないものです。
でもね、たとえばガンガンいくのは確かに頑張っているように見えますが、立ち止まって足元を固めたり、地味なことを敢えてしたほうが、発展につながる時期もあるのです。そこで初めて見えてくるものもあるというのは、多くの方が経験しておられることでしょう。「どうしてもうまくいかない」と思ったときは、無理に同じやり方を貫こうとしないほうがいいのです。敢えて逆をやってみたほうが、運気的には正解。それが運の流れだからです。動のあとには静が来ます。静のあとには動が来ます。ガンガン来た人は、ちょっとペースを落としてスキルを磨く。のんびり来た人は、意識して積極的になってみる。手を広げてだめなら狭めてみる。一点集中でだめになってきたら、広げてみる。「困ったぞ。では逆のことをしたら、何ができるだろう?」と考えてみるといいと思います。
そのためにも、普段から自分や、自分の仕事を客観的に見ておくと安心ですね。
仕事は運も大切ですが、タイミングも同じくらい大切です。流れに逆らおうとすると痛い目に遭いやすく、逆に流れに沿ってそのときどきでベストを尽くすのであれば、大難も小難に変えることができます。ずーっと幸運な人も、ずーっと不幸な人もいないなら、そのときどきの運にうまく乗っていけたらいいですよね。
まあこんな、占いをしなくても運気がつかめる方法なんてのを書いてしまったら商売あがったりという話ですけれども(笑)今もし、仕事でしんどい思いをしていらっしゃる人がいらしたら、ちょっとだけでも参考にしていただけたら私は嬉しいです。仕事がうまくいくと人生はわりとハッピーですからね、うまいことやっていきましょう。ただし、どうぞあなたなりのペースで、ご無理なさいませんように。
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